CloudNative Days Winter 2025 (CNDW2025) 運営スタッフの鍋島です。現在CNDW2025では、クラウドネイティブに関わる皆さまからのプロポーザルを募集しています! あなたの組織での知見や取り組み、そして挑戦の物語を、CloudNative Daysのセッションでシェアしてみませんか?
CFP(プロポーザル募集)の応募締切は9月21日(日)までです! 皆さまからのご応募を心よりお待ちしております。
https://event.cloudnativedays.jp/cndw2025/speakers/guidance
さて、今日のブログのテーマは「プロポーザルの書き方」です。この記事が、あなたの素晴らしいプロポーザルを、より魅力的なものにするお手伝いができれば幸いです。
※注意事項:ここで挙げた基準や例は、鍋島がコミュニティ活動を通して得た知見であって、CNDW2025実行委員会の選考基準ではありません!また、鍋島は実行委員ではなく、ただのスタッフなので、プロポーザル選考には関与しません。その点を割り引いてお読みいただければ幸いです。
カンファレンスには、限られた時間と枠の中に、とてもたくさんの魅力的なプロポーザルが寄せられます。実行委員会は、応募されたプロポーザルのタイトルと概要から、どれをCNDW2025に採択すべきかを判断しなければなりません。検討の入口となるタイトルや概要の書き方で損をしてしまうと、もったいないです。またプロポーザルが採択されたら、タイトルと概要は、そのままイベント参加者にとっても入口となります。
そこで、あなたのプロポーザルが、その入口で埋もれてしまわないために、以下の2つのポイントに気を付けてみてください。
講演タイトル - Abstract Title
タイトルをみて、そのセッションで伝えたいキーメッセージ(最も伝えたいこと)がひと目で伝わることが望ましいです。
- 主要なテーマは何か
- 技術の深堀り、組織への導入、コミュニティづくりなど…
- そのテーマについて、何を紹介したいのか
- 技術的メリットやデメリット
- 取り組みにおける成功と失敗
- 取り組みの中で得られた知見や考察内容など
といったことを、字数制限の中で、できるだけ具体的に盛り込みましょう。
個人的には「~~のご紹介」といった簡潔なタイトルより、ラノベのタイトルのように、できるだけ具体的に書く方がおすすめです。ただあまり長すぎると冗長になって、かえって主題がぼやけてしまうので、詳細な内容については講演内容 - Abstractで補足しましょう。
講演内容 - Abstract
タイトルを見て興味を持ってくれた人が、そのセッションに参加するべきか(採択するべきか)を検討する材料となります。タイトルの補足説明として、以下の要素が充実していると望ましいです。
- ターゲットは誰か
- 例えば…
- 技術的関心
- 業務的関心
- 職種・属性などで切り分け
- 例えば…
- セッションで得られるメリット
- 例えば…
- 技術的知識やノウハウ
- マインドセット
- そのほか何でも(モチベーションアップとかでも)
- 例えば…
また必須ではありませんが、可能であれば、箇条書き程度で簡単なアジェンダがあるとより良いでしょう。
上記のポイントを踏まえた上で、前回のCNDS2025セッションから、良いタイトル・概要の付け方だと感じたものを紹介します。もちろん、サンプルの書き方に厳密に従う必要はありませんが、参考にしてみてはいかがでしょうか。
エッジ活用の最適解とは? 新しいエッジ処理アーキテクチャ「Edge-as-a-Service」構想について
本セッションでは、Skupper・Knative・Kubernetes・GPU Operatorを活用し、MEC拠点をクラウドネイティブに進化させる「Edge-as-a-Service」構想をご紹介します。使うときだけ動き、拠点を越えてつながる―そんなシンプルで強いインフラの実現に向けて、拠点間通信、GPUの分散活用、サーバレス処理など最新のエッジアーキテクチャを解説します。
🎯 こんな方におすすめ
・エッジコンピューティング技術に興味がある方
💡 セッションで得られること
・“動くときだけ動く”、超効率アーキテクチャについて
・GPUを複数拠点でシェアしながら低コスト・高性能を両立させる方法
・拠点をまたぐスケーラブル&セキュアなエッジAI設計の秘訣
🔧 注目技術の役割
・Skupper:VPN不要で拠点間をセキュアに接続&GPUを複数拠点で共有
・Knative:リクエスト時のみ自動起動&ゼロスケール
・Kubernetes:MECを含むサービスを一元管理
・GPU Operator:GPUを自動管理、AI推論を即時実行可能に
オンプレからクラウドへ。大規模なAWS移行を支えたリアーキテクチャプロジェクト達
🔷 概要
弊社では、ここ数年で5つ以上のサービスをAWSへ移行しました。
その背景には、創業当初から利用してきた共通DBの利用停止を推進したことがあります。
共通DBの停止により、各サービスが独立して稼働できるようになったため、それぞれのサービスに適したアーキテクチャを選択できるようになりました。具体的には、モノリスなシステムから特定のドメインをサービスとして切り出し、共通管理画面を廃止するなどの取り組みを行いました。
サービスの新規開発や統廃合を進める中で、様々な困難に直面し、それを乗り越えてきました。
本日は、プロジェクト推進チームが解散した今だからこそお話できる、AWS移行プロジェクトの舞台裏についてご紹介します。
🔷 目次
1. はじめに、自己紹介、事業紹介
2. プロジェクトの概要
3. 新しく生まれたサービス - 顧問先管理サービス
4. 役割を終えたサービス - 共通管理画面
5. まとめ
🔷 どんな人に向けた講演か
・オンプレ運用からの脱却を検討する担当者
・レガシー刷新や分割を考えているマネージャー
・サービスごとのドメインを分割したい方
🔷 この講演によって受講者がどんな情報を得られるか
・クラウド移行に向けたリアーキテクチャ設計と実践的ノウハウ
・技術負債と向き合いサービス改善する方法
・システム全体を俯瞰する設計思考
まずは投稿してみよう!
上記のポイントはあくまで目安であり、プロポーザル提出にあたって、最初から完璧に作り込む必要はありません。CloudNative Daysのイベントシステムは、締切日まで何度でもプロポーザルの内容を更新できるので、ツイートの反響などを見ながら、文面を改善することができます。より良いものを何度でもデプロイできるって、クラウドネイティブ的ですね!また、取りあえずエントリーしておくと、申込忘れ対策にもなります。
皆さまの経験や挑戦は、CloudNativeコミュニティにとってかけがえのない財産です。その知見をシェアすることが、皆さまご自身とCloudNativeコミュニティのさらなる成長につながれば幸いです。Scaling Together!
締切は9月21日(日)です! 運営チーム一同、皆さまのエントリーを心よりお待ちしております!
[CNDW2025 CFP エントリーページ]